ポルトガル王ジョアン1世(2)

文字数 1,177文字

ポルトガル王ジョアン1世についての続きです。作品集には下の画像から入ってください。
ポルトガルは1383年にフェルナンド1世が亡くなると王妃とその寵臣が牛耳るようになり国は乱れました。そしてアヴィス騎士団の総長を務めていたペドロ1世の庶子ジョアンが支持を得るようになります。
このようなポルトガルの乱れを見たカスティーリャ国王フアン1世が、ベアトリスの婿であることを理由にポルトガルへ侵攻した。
同じフアン1世という名前ですけど、カスティーリャ王フアン1世は本当に狡猾です。
大法官アルヴァロ・パイスはペドロ1世の庶子でアヴィス騎士団団長のジョアンを説得し、一部のリスボン市民と協力してオーレム伯アンデイロを殺害した。
おおー!よくやった。大法官、すごいではないか。
1384年1月にフアン1世は、ベアトリスとの間に生まれたミゲル王子(1384ー1385)こそ正当な王位継承者だとして、ポルトガルに侵攻した。レオノールはサンタレンまで進軍したフアン1世にポルトガルの統治権を委譲し、国内はカスティーリャ王国派とジョアンを掲げるアヴィス派に分裂した。
似たようなことは後にフランスでも起きています。
私の義理の孫シャルル7世は母と対立して苦労しました。
邪悪な王妃は国を滅ぼしますね。
カスティーリャ軍はリスボンを包囲したが、ジョアンらは耐え抜いて撃退し、国民から救国の英雄として讃えられるにまで至った。
やったー!ジョアンが勝ったのか。
やっぱり強いって大切ですね。私も庶子がいたら騎士団に入れることにします。
フアン1世もやっとその気になってくれたか。アラゴン王家の証となる物を渡されて騎士団で密かに育てられた子が、アラゴン王家の血筋が途絶えようとしたまさにその時に戻って来て大活躍する、素晴らしい話ではないか。
ペドロ2世、何度も言いますが私には庶子はいなかったので、ポルトガルのようにはなりませんでした。
レオノール・テレスは摂政を辞任したが、フアン1世に背いたことが発覚し、トルデシリャスの修道院に幽閉された。
邪悪な王妃がついに捕まったのですね。
1385年5月、コインブラで開催されたコルテス(身分制議会)において、カスティーリャ軍を撃退した功績を評価されて、ジョアン1世はポルトガル王に選出された。同年8月、フアン1世が再度侵攻してきたが、アルジェバロータの戦いでこれを大いに破った。ベアトリス女王は退位し、2年余り続いたカスティーリャとの戦い、およびポルトガル内戦は終結した。
ポルトガル王ジョアン1世の生涯はまるで叙事詩のようですね。実際の歴史は必ずしも正義が勝つわけではなく、ちょっとした運の違いで邪悪な者や狡猾な者が生き残って権力を握ったりする、でもジョアン1世はそうではないから聞いていて気持ちがいいです。
王になった後も、ジョアン1世とその王子たちの活躍は続きます。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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