モンソン(2)

文字数 697文字

『スペイン旅行の写真』にモンソン城の続きとモンソンのホテルの夕食の写真を載せました。作品集は下の写真から入ってください。
モンソン城へ行ったことは僕にとって一生忘れられない思い出になりました。修道院長やニコラス先生には内緒にしていますけど。
余の孫の孫、ハイメ1世が育った城ということ以外にも、テンプル騎士団の城については余は特別の思いがある。兄上アルフォンソ1世はテンプル騎士団に心酔していて、アラゴン王国をテンプル騎士団などの騎士団に寄進するという遺言まで残していた。
もしそれが実現されていたら、アラゴン、そしてスペインの歴史は大きく変わっていたでしょうね。
余が王位についたことで、アラゴン王国は存続した。
モンソン城に行って感動した。なんといっても幼い時に孤児となった我が子ハイメが育てられた場所である。それにテンプル騎士団とはナバス・デ・トロサの戦いで一緒に戦ったことがある。
僕の孤児院での友達は騎士に憧れていたから、ナバス・デ・トロサの戦いの話を聞いて目を輝かせていました。
ナバス・デ・トロサの戦いではキリスト教国が結集したが、それを呼びかけたのは第4回十字軍を呼びかけたのと同じ教皇インノケンティウス3世であった。
インノケンティウス3世の肖像画です。
この教皇の名前は何回も聞いていますね。
いろいろな場面で政治と関わり、教皇の全盛時代を築いているからな。
インノケンティウス3世は余の父上フリードリヒ2世の後見にもなった。
モンソン城は見た目は地味ですが、テンプル騎士団の拠点となった城の1つなので、調べればまたいろいろな歴史との関りがわかると思います。そして小説では重要な舞台になっています。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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