フェリペと学ぶ医学の歴史

文字数 1,007文字

チャットノベルで新しく『フェリペと学ぶ医学の歴史』を始めました。これも『フェニキア文字とヘブライ文字』と同じように、小説の展開でこの先医学の歴史についても知らないといけないので、どうせならフェリペやアラゴン王家の亡霊の方々と一緒に楽しく学ぼうと思って始めました。作新集には下の画像から入ってください。
チャットノベルで会話の中心になるのはニコラス医師とフェリペですが、他の亡霊の方々も会話に加わっています。
余は修道院育ちで一般常識を知らず、政治に疎くて戦いに出ることもできずに貴族達に馬鹿にされた。チャットノベルの中でも世間知らずなところを馬鹿にされるのではないかと心配だ。
確かにラミロ2世は世間知らずです。でも知らないことがたくさんあるからこそ、他の人が常識と思って素通りしてしまうことに驚いたり混乱してしまう、そういう感性がチャットノベルをおもしろくしてくれると信じています。普通に医学の歴史を解説する本はいくらでもあります。でもそれぞれの時代に生きたアラゴンの王様がコメントを入れてくれるチャットノベルはおそらくこのサイトだけです。それぞれの亡霊の方々の感性を大切に話を進めていきたいです。
そうか、余の感性も大切になってくるのか。
それに中世では、修道院はただキリスト教の修行をする場だけでなく、病院や学校の役割も果たしていた。多くの書物が保管されて知識が伝えられてきた修道院で長年過ごしてきたラミロ2世は、そうした知識には詳しいと思われる。私も正式に大学で医学を学んだことはなかったが、修道院で伝えられてきた知識と本で学んだことを取り入れて、修道院では医者のようなこともやっていた。
こうした方々がいるので、話を進めていく中で思いがけない発見があると楽しみにしています。
僕が医者になりたいと思ったきっかけはハインリヒ7世と出会ったことにあります。ハインリヒ7世は反乱を起こして捕らえられ、王位をはく奪されて目を潰され、幽閉されました。その間に不治の病にもかかりました。その時のハインリヒ7世の苦しみを想像し、僕は同じように病で苦しむ人を救いたいと医者になる決意をしました。
ギリシャ神話に登場するアスクレピオスやケイロンは生まれる前に母を亡くしたり自身が怪我に苦しんだりしている。深い悲しみや痛みを経験した者こそが、患者の苦しみに共感して癒すことができるであろう。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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