ウスタシュ3世(3)

文字数 838文字

ウスタシュ3世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1099年1月4日にRujで開催された軍議に参加したウスタシュは、征服したアンティオキアの処遇を巡って対立していたトゥールーズ伯レーモン4世とターラント公ボエモンの仲介を買って出た。
レーモン4世の子孫レーモン6世と余の妹が結婚していたため余はトゥールーズ伯と親戚関係にあり、南フランスでの争いに巻き込まれて余はカタリ派に味方したと破門され、その状況のまま戦死してしまった。
十字軍に参加した諸侯は、他の国の王家ともいろいろな形で関係がありますね。
そして1098年12月初旬、ウスタシュはレーモン4世とともにマアッラト・アン=ヌウマーンを攻撃し、1099年7月にはナーブルスを攻撃した。1099年7月には十字軍はエルサレムを包囲攻撃し、ウスタシュ3世はゴドフロワとともにエルサレム市街に一番乗りを決め込んだ。攻城塔からエルサレム城壁に乗り込んだウスタシュはエルサレムを守備するムスリム軍と激戦を繰り広げ、彼らを制圧したのちにエルサレム市民の虐殺に一役買った。これはウスタシュ3世の悪名高い黒歴史として知られている。
ウスタシュ3世は仲介役をしているので、強引な暴君ではなかったと思います。そういう人がなぜエルサレム制圧の後に市民を虐殺したのでしょうか?虐殺や殺し合いはキリストが最も憎みんだ行為だと思います。でもキリスト教徒は歴史の中で戦って領土を広げることが最も価値あることのように考え、特に異教徒から土地を取り戻すことが神の意志であるように考えてしまいました。十字軍諸侯が征服した土地で残虐になってしまった原因は、このような思想にあると思います。
エルサレム制圧後、エルサレム王国南部で発生したアスカロンの戦にもウスタシュは参加し、一部隊を率いてファーティマ朝軍と戦った。ウスタシュ3世はテンプル騎士団設立の際の後援者の1人としても知られている。
十字軍はテンプル騎士団などの騎士団の設立とも関係が深いようです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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