スペイン語で読むアラゴン5代目の王ラミロ2世(1)

文字数 1,741文字

ついにこのチャットノベルの主人公の1人、ラミロ2世の人生をパネルで見ることになりました。
余はパネルを見るのが怖くてたまらない。
ここで1つ説明します。ラミロ2世は生きている時も死んでからでも王家の霊廟とパネルがあるウエスカの修道院に住んでいました。でもパネルができたのはずっと後の時代なので、ラミロ2世は見ることができません。自分の生きた時代にない素材の物は、基本的に見ることができないそうです。
自分の人生について読み上げる自信がない。今回はペドロ2世に代わってもらう。
では今回はペドロ2世にスペイン語の部分を読んでもらうことにします。作品集には下のパネル写真から中に入って下さい。
En el breve lapso de su reinado efectivo, este último dinasta de la casa Ramires, demostró una gran inteligencia política, solventó sin demasiados daños la crisis provocada por el testamento de su hermano Alfonso y, con el matorimonio de su hija con el coude de Barcelona, creó uno de los más importantes de la Europa medieval, la Corona de Aragón.
ラミレス家最後のこの王の実際の治世は短かったが、並外れた政治手腕を持ち、兄アルフォンソの遺言が引き起こした危機を最低限の損害で解決し、また彼の娘がバルセロナ伯爵と結婚したことで、アラゴン王国は中世のヨーロッパで重要な国となった。
1087  Nace Ramiro, hijo de Sancho Ramirez.
1087年 ラミロがサンチョ・ラミレスの息子として生まれる。
1093  Es entregado para su educación al monasterio.
1093年 彼の教育は修道院に委ねられた。
1111  Es nombrado abad del monasterio de Sahún, primero de una larga serie de cargos eclesiaásticos que no ejerce.
1111年 サフンの修道院長に任命される。そこは長い間その地位の仕事に就く聖職者がいなかったため、初代の修道院長となる。
1114 a 1117 Recibe varias encomiendas episcopales que no cubre (Burgos, Pamplona)
1114年から1117年 今まで援護を受けてない司教からも援護を受けるようになる(ブルゴス、パンプローナ)
1130  Reside en San Pedro el Viejo de Huesca.
1130年 ウエスカのサン・ペドロ・エル・ビエホ修道院に住む。
1134  Es designado obispo de RodaーBarbastro.
1134年 ロダからバルバストロの司教に任命される。
どうだった?何か気になるようなことは書いてないか。
いえ、すごくいいことばかり書いてあります。アルフォンソ1世の遺言が引き起こした混乱を最低限の損害で解決したとか、娘がバルセロナ伯爵と結婚したことで、アラゴン王国は中世ヨーロッパの重要な国になったとか、悪口なんてどこにも書いてないです。
まあ王家の霊廟のパネルに初めから悪口など書かないだろう。
それにラミロ2世は聖職者としてかなり出世しています。
すみません、私はこのパネル、写真には撮ってあったのですが、きちんと読んでいませんでした。今読んでラミロ2世の印象はかなり変わりました。
それならば、今までは日本語の本のイメージだけで小説を書いていたのか?
ごめんなさい。日本語の本のインパクトが強かったので・・・
ニャンと!ここまできて、日本語の本とスペインのパネルでは読んだ印象が全く違うということが発覚してしまいました。どうにゃるのかにゃー。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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