オンフロワ4世・ド・トロン(7)

文字数 818文字

オンフロワ4世・ド・トロンについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
1190年、シビーユとその2人の娘が死去した時、オンフロワ4世とイザベル夫妻はアッコの十字軍陣営におり、アイユーブ朝軍に包囲されていた(アッコ包囲戦)エルサレム貴族のほとんどは、イザベルが王国の正統な継承者であると見なしており、ギー・ド・リュジニャンは妻子の死により王位請求権を失ったと考えていた。しかし同時に、彼らはオンフロワ4世もエルサレム王として不適格だと考えていた。何よりも、1186年に彼が自分で王位をシビーユとギー・ド・リュジニャンに譲り渡した行為が後を引いていた。エルサレム貴族たちは、オンフロワ4世よりも、十字軍の指導者の一人でサラーフッディーンからティルスを守り抜いたモンフェッラート侯コンラートに期待を寄せるようになっていた。
僕の時代もそうですが、戦いが激しい時ほど強い者が王や権力者として求められてしまうのでしょうか?
現代でも力のある者が権力を握り戦争を起こしているように思います。
イザベルの継父バリアン・ディブランもコンラートの支持者の一人だった。バリアン・ディブランとその取り巻きは、イザベルとオンフロワ4世の婚姻を無効とする方向を目指すことにした。夫婦の間には、まだ子供が生まれていなかった。同時代の資料では1190年頃のオンフロワ4世は「男と言うよりも女のようで、人付き合いは物静かで酷い吃音があった」と描写されている。イザベルの母マリア・コムネナはイザベルの天幕に入って、彼女に夫のもとから離れるよう強いた。
このような理由で結婚を無効にされたオンフロワ4世が気の毒です。
現代でも強い者、力のある者は何をやってもいいというような考えが強く、その結果権力者が戦争を引き起こしているようにも思えます。オンフロワ4世のようなタイプは中世では珍しいのかもしれないけど、こういう人がいた方がとことん争うことにならずに済むかもしれません。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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