アキテーヌ公ギヨーム10世(2)

文字数 1,009文字

アキテーヌ公ギヨーム10世についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
ギヨーム10世は父ギヨーム9世のような天才的な芸術の才能や体格、行き過ぎた行動はなく、戦略家として優れてはいなかったが、好戦的な一面を持ち、フランス王国内における数々の紛争に関わった。ギヨームは騎士としては完璧な人物であり、大らかで国家運営に長けていた。
ギヨーム9世は極端過ぎるので、ギヨーム10世の方が普通だと思います。
その一方、父同様に芸術を愛する文化人でもあり、トルバドール、音楽、文学のパトロンであった。また当時は支配者層も識字率が低く、読み書きができる者が少なかったが、ギヨーム10世は高水準の教育を受けており、教養深い人物であった。娘達にも自分と同じように質の高い教育を身に付けさせることに苦心した。
ギヨーム10世が芸術を愛してパトロンになっていたというのは私と似ているのでうれしいです。そして私も娘のヴィオランテ(ヨランド・ダラゴン)にはよい教育を与えています。
しかし、大らかであるがゆえに毅然とした態度が取れず、それが弱さとみなされ、乱暴な家臣たちからその権威を脅かされることもあった。
僕たちの時代もそうですが、大らかでよい人ほど攻撃されやすく危険にさらされるのですね。
1126年、家臣オーヴェルニュ伯と地元の司教の間で対立が生じた際、フランス王ルイ6世はアキテーヌ公領に入り込んでこの対立を解決しようとしたため、ギヨーム10世が介入せざるを得なくなった。1127年、重罪を犯した家臣ギヨーム・ド・ルゼは、ギヨーム10世の訪問を受けてユーグ・ド・リュシニャンを含むポワティエの男爵数名を捕らえ、法外な身代金を要求された。その後、ギヨーム10世はリュジニャン家とパルテネー家の同盟に対処する必要があった。
領土が広いとそれだけトラブルにも巻き込まれやすくなるのですね。
さらにノルマンディーに対抗すべく、アンジュー伯ジョフロワ4世と同盟を結び、その一方、1130年からその翌年にかけて、穏やかな国境北部でオーニスの自分の臣下イゼンベール・ド・シャトライヨンを制御するために長期にわたる戦争を強いられ、その他国境内において、武力を用いて制御した者が起こした反乱にも対処しなければならなくなった。
ジョフロワ4世はフルク5世の子でヘンリー2世の父になります。ギヨーム10世はいろいろな争いに巻き込まれたり同盟を結んだりと大変そうです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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