異端審問(8)

文字数 966文字

異端審問についての続きです。作品集には下の写真から入ってください。
El 15 de julio de 1834, se puso fin a la existencia de la Inquisición en España,
1834年の7月15日にスペインの異端審問所がなくなり、
que había sido más un instrumento político que religioso.
それは宗教よりも政治的な手段として使われるという側面があった。
En grandes líneas ésta era situación al nacer Miguel Servet.
このような歴史の大きな流れの中でミゲル・セルベートは生まれた。
前にも紹介しましたが、異端審問が始まったのは13世紀のインノケンテウス3世の時代からで、カタリ派、アルビジョア派を異端として殺すことが目的でした。
余は領土争いでカタリ派に味方をすることになってしまい異端者にされてしまった。
インノケンティウス3世は第4回十字軍を提唱したり、イベリア半島でキリスト教国に団結を呼びかけたり、アルビジョア十字軍を派遣したり、フランシスコ会を承認したりと歴史に大きく関わっています。
インノケンティウス3世は余の父上フリードリヒ2世の後見にもなっている。
インノケンティウス3世は『教皇は太陽、皇帝は月』と演説したことでも有名です。そんな教皇の権力が高まった時代にできた異端審問はルネサンス期にはますます厳しくなりました。
1492年にグラナダ王国が滅亡してレコンキスタが終了したと同時にユダヤ人追放の勅令が出された。
追放の勅令が出されて、その時からユダヤ人の受難の歴史が始まったわけですね。
スペインで異端審問がなくなったのは1834年とかなり遅いです。ジョン・ラスキンが生まれたのが1819年、ガウディが生まれたのが1852年なので、その頃まで続いていたというのが怖ろしいです。
十字軍と異端審問はキリスト教徒が最も残酷になった歴史の闇である。私はキリスト教の修道士として生きたが、このことはずっと心にひっかかっていた。そしてそんなに長い間異端審問が続いたことに驚いた。
スペインの教会や大聖堂、そして修道院は素晴らしいです。でもスペインの歴史は残酷で深い闇を抱えています。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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