強くなりたい・・・

文字数 660文字

今日は2000字小説のコメディというお題で『強くなりたい・・・』を投稿しました。作品のページは下の肖像画から入ってください。
余の肖像画を使っているが、まさか余をコメディに使ったのか?
はい、まあそうです。最初5月のお題はコメディだから、今月は無理かと思ったのですが、意外に書き始めたらスラスラ書けました。
何を書いているのか。そもそも聖職者は笑ってはいけないと言われているし、余の人生にはコメディになる要素など1つもない。
確かにそうですけど・・・
生きている時はそうかもしれないけど、みんな亡霊になってからは結構お茶目で親しみやすくなっています。特に『モンソン城の歌』なんてコメディでも出せると思います。
余とラミロ2世は音痴だという話か。
音痴とは言ってないです。ただ歌があまりうまくないなあと。それからラミロ2世もペドロ2世も亡霊にしては声が大きすぎます。
修道院長は声が大きくて当たり前だ。その声で神に祈りを届けるのだから。
戦場で指揮を執るのに小さな声では聞こえないだろう。声の大きさも優れた王になるための必要な条件だ。
私のようにか細い声の者は王失格ですね。
声が大きければいいというものでない。特に今回の話では、僕はラミロ2世の声の大きさにヒヤヒヤしました。
ところでフェリペ、君は私の友人の家でうまくやっているのか?
大丈夫です。とてもよくしてもらっています。
それならよい。時々は向こうの様子を私たちに知らせてくれ。修道院長も心配している。
わかりました。
それではシリーズ初のコメディ小説『強くなりたい・・・』ぜひ読んでください。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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