スコットランド王ロバート1世(1)
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ロバート1世(1274年ー1329年)はスコットランドの国王(在位1306年ー1329年)父方の祖先はノルマンディーのブリーを出自とするスコット=ノルマンの家系であり、母方はフランス・ゲール人の家系である。
ロバート1世は最も偉大なスコットランド国王の一人となり、同時にその世代で最も知られた戦士の一人になり、遂にはイングランド王国に対する独立戦争においてスコットランドを率いることとなった。ロバート1世はデイヴィッド1世の血を引く者として王位を請求し、その統治期間中にスコットランドの地を独立国家として回復するために首尾よく戦い抜いた。今日のスコットランドでは、ロバート1世は国民的英雄として記憶されている。
ロバート1世の遺体はダンファームリン修道院に埋葬されているが、心臓はメルローズ修道院に埋葬されていると信じられている。ロバート1世の副官で友人のジェームズ・ダグラス卿は、後にロバート1世の保存された心臓を十字軍によって聖地に持っていくことに同意したが、ムーア人のグラナダに到達したのみだった。伝承ではダグラスがテバの戦いでスコットランド部隊を率いて死んだ歳には、心臓は銀の箱に入れて運んでいた。
ロバート1世は、後に第6代アナンデイル卿となるロバート・ドゥ・ブルースとキャリック女伯マージョリーの長男として生まれた。父ロバートはウィリアム1世の弟ハンティンドン伯デイヴィッドの次女イザベルの孫にあたる。母マージョリーは誰からも畏怖された女傑で、伝説によれば自身との結婚に同意するまでロバートの父を拘禁したという。
ロバートは母方からゲールのキャリック伯を相続し、父方を通じてスコットランド王位を請求することが出来る血筋を引いていたロバート1世が生まれた日付は知られているのにもかかわらず、生誕地は明らかではない。恐らくはエアシャーのターンベリー城だと思われる。