ウエスカの大聖堂と公園

文字数 834文字

『スペイン旅行の写真』にウエスカの大聖堂とミゲルセルベート公園の写真などを貼り付けて説明を加えました。作品のページには下の写真から入ってください。
このチャットノベルの表紙でも使っているウエスカの大聖堂の写真です。
あの大聖堂の中は本当に素晴らしかった。
あの大聖堂はラミロ2世が住んでいた修道院から歩いてすぐの場所にあります。行かれないのですか?
余が生きていた時代には、あのような豪華な大聖堂は作られていなかった。自分の生きていた時代になかったものは、古い時代のものであれば外側からなら見ることはできる。だが中には入れない。
どうしてですか?
何度も言っている!亡霊は本のページをめくることもできない。大聖堂の重い扉を動かすことなどできるわけがない!だから余は修道院で待ち続けた。誰か余を他の場所に連れて行ってくれる者が来ないかと。
それで私、あの修道院で亡霊に取り付かれてしまったのですね。
そなたには他にもアラゴンで30年も暮らした修道士の亡霊がくっついていた。取り付くには最適だった。
私は亡霊ではない。守護霊とかガイドとか呼ばれる存在だ。
なんか私、あの旅行では本当にいろいろな亡霊をくっつけて歩いていたみたいですね。
だからこそ最適な場所に行くことができた。
僕はミゲル・セルベート公園とそこにまつわるエピソードに感動しました。スペイン、特にアラゴンの人は本当にミゲルさんを身近に感じ、愛していると思いました。ミゲルさんは故郷スペインに帰ることはなかったけど、それでも500年後には故郷の人からこんなに大切に思われている、ある意味うらやましいです。
フェリペ、君はもうスペインを出てフランスで暮らしているからな。
それでも僕の生まれ故郷はスペインです。サラゴサだけでなくウエスカの写真を見て、500年前と変わらない雰囲気を感じ、涙が出そうになりました。
ウエスカは主な見どころは歩いてまわれるほどの小さな街ですが、歴史を伝えてくれ、おしゃれなカフェや雑貨店もたくさんある素敵な街です。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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