2人の父と2人の子、3人の亡霊

文字数 707文字

今日は新しく2000字コメディ小説に『2人の父と2人の子、3人の亡霊』を投稿しました。コメディシリーズでの投稿は今回が最後になります。作品のページには下の写真から入ってください。
今回のコメディシリーズは全体を通して余が空気が読めない迷惑な亡霊で、フアン1世が包容力のある大人のようなイメージで書かれているような気がする。
私のような者をそのように書いていただけてうれしいです。
フアン1世は王家の長男として教育を受けたのだからやればできるタイプだと思います。
やればできるという言葉は余は嫌いだ。修道院育ちでやるチャンスがあれば、余だって馬に乗り、剣で戦うこともできたはずだ。余の兄上は戦士王アルフォンソ1世なのだから。
ラミロ2世のコンプレックスは本当に根深いです。だから今回の話で馬に乗れ、剣を握れるようになって本当によかったです。
馬に乗った余がはじけるような笑顔で剣を持った手を上げたという表現はどうかと思う。余は修道士だから笑ってはいけないと常に言われてきた。そんな余がはじけるような笑顔などするわけがない。
ええ、まあそうですけど。とりあえずラミロ2世のおかげでフェリペとマルティンの異母兄弟が仲良くなれたのですから、ハッピーエンドでいいじゃないですか。
どうして今回の表紙にモンソン城のキリスト像が使われているのですか?
それには深いわけが・・・
それにタイトルもどこかで聞いたような言葉が・・・
2人の父というのは実の父と養父、2人の子はフェリペとマルティンの異母兄弟、ギクシャクしがちな関係の親子の絆を3人の亡霊が繋いでくれたという話です。
亡霊という言葉を聖霊に変えると・・・
あ、それ以上は深く追求しないでください。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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