初代レノックス公爵エズメ・ステュワート(1)

文字数 970文字

第4代モートン伯爵ジェイムズ・ダグラスと対立して処刑に追い込んだ初代レノックス伯エズメ・ステュワートについてです。作品集は下の画像から入って下さい。
初代レノックス公エズメ・ステュワートの紋章です。
初代レノックス公爵エズメ・ステュワート(1542年頃ー1583年)はスコットランドの貴族。
スコットランド王ジェームズ6世の寵臣。カトリックとしてプロテスタントの摂政第4代モートン伯爵ジェイムズ・ダグラスと対立し、1581年にモートン伯を処刑に追い込んで権力を握ったが、その翌年にプロテスタント貴族がリヴェン拉致事件を起こしたため、フランス亡命を余儀なくされた。
スコットランドは本当に次から次へと事件が起きていますね。
1542年頃、スコットランド貴族の第3代レノックス伯爵ジョン・ステュワートの三男でフランス貴族オービニー卿の爵位を持つジョン・ステュワートとその妻アン(旧姓デ・ラ・クユール)の長男として生まれる。
第4代レノックス伯マシュー・ステュワートの甥にあたり、したがって4代レノックス伯の子であるダーンリー卿ヘンリー・ステュワート(メアリー女王の王配)とは従兄弟の関係にあたる。
え、ダーンリー卿の従兄弟だったのですか?
1567年5月31日の父の死によりフランス貴族の爵位オービニー卿を継承した。
フランスで育ったが、フランス・カトリック指導者ギーズ公アンリ1世の後援を受け、プロテスタントのスコットランド摂政第4代モートン伯爵ジェイムズ・ダグラスを排除する目的で1579年にスコットランドに帰国した。
最初からモートン伯爵を排除する目的で帰国したのですか?
当時のフランスではカトリックとプロテスタントの争いが激しく、1563年にはギーズ公アンリ1世の父フランソワが暗殺され、アンリは父を暗殺したプロテスタント側のコリニー提督への憎しみを募らせていました。そして1572年の8月にナバラ王アンリとフランス王女マルグリット(マルゴ)の結婚式のためにパリに多くのプロテスタント貴族が集まり、ギーズ公アンリ1世の軍隊がコリニー提督などプロテスタント貴族を襲って虐殺しました(サン・バルテルミの虐殺)命令を出したのはカトリーヌ・ド・メディシスとも言われています。
エズメ・ステュワートがスコットランドに帰国したのは、サン・バルテルミの虐殺よりも後ですね。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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