ゴドフロワ・ド・ブイヨン(4)

文字数 795文字

ゴドフロワ・ド・ブイヨンについての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1095年、ローマ教皇ウルバヌス2世がヨーロッパ中の諸侯に十字軍遠征を呼びかけ、聖地エルサレムの解放と東ローマ帝国が1071年にセルジューク朝に奪われた広大な東方領の奪還のための軍事支援を要請した。ゴドフロワはこの要請に応じ、リエージュ司教やヴェルダン司教に自身の領土を売り払い、得られた資金で自身の十字軍軍団を結成した。
いろいろ複雑な事情があって自分のものになった領土を売り払って資金を作り、十字軍に参加したのですか。
またこの軍勢には兄弟のウスタシュやボードゥアンも参加し、特にボードゥアンはヨーロッパに封土を有していなかったため、聖地で自身の領地を獲得せんと試みて遠征に参加したとされている。
自身の領地を得るという野望があったから、十字軍は残酷になってしまったのでしょうか?
他の諸侯らも同様に自軍を集めて十字軍遠征に備えていたが、その中でも最も大規模な軍勢を従えていたのが、後に対立することとなるトゥールーズ伯レーモン4世であった。レーモンはこの時すでに55歳であり、遠征に参加した諸侯の中で最も老齢でかつ最も経験豊富な十字軍諸侯であったため、十字軍の総司令官として全軍を率いることが期待されていた。
レーモン4世の子孫のレーモン6世と余の妹のレオノールが結婚している。だが、彼はカタリ派に味方したということで破門され、余もレーモン6世と一緒にミュレの戦いに身を投じたがそこで戦死してしまった。
フランスでの諸侯の争いはアラゴンの歴史にも大きな影響を与えているのですね。
また教皇勅使として十字軍に参加していたアデマール・ド・モンテイユもそれを強く後押しした。十字軍には彼らの他にターラント公ボエモンやフランドル伯ロベール2世が参加した。
第1回十字軍に参加した諸侯の子孫は後の歴史にも大きく関係しているようです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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