ナバラ王カルロス2世(4)

文字数 1,031文字

ナバラ王カルロス2世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
カルロス2世は1371年に一旦シャルル5世と和睦するも、1378年にシャルル5世とエンリケ2世の暗殺を謀りまたもイングランドと密約を結んだことがフランスに発覚、息子のカルロス(後のカルロス3世)はフランスに抑留、ノルマンディーの領土をシャルル5世の命令を受けたゲクランに次々と奪われ、モンペリエも没収された。
私もあんまり人のこと言えませんが、カルロス2世はかなり愚かですね。
翌1379年にはカスティーリャからも攻められナバラを占領され劣勢に陥り、3月のブリオレス条約で両国と対イングランド同盟を結んだ。こうしてフランス王位を最終的に諦めざるを得なかった。1387年に事故により焼死した。
結局カルロス2世には得られるものは何もなく、ナバラは大変になっていますね。
王が愚かだと国は大変なことになる見本のような人生だ。余も人のことは言えないが・・・
妃ジャンヌ(ファナ)との間には7人の子が生まれた。

・マリー(マリア、1360年ー1400年)ガンディア公アルフォンソ(アラゴン王ハイメ2世の孫)妃。

・シャルル(カルロス、1361年ー1425年)ナバラ王カルロス3世、エヴルー伯。

・ボンヌ(ボナ、1364年ー1389年?)

・ピエール(ペドロ、1366年ー1412年)モルタン伯、1411年にアランソン伯ピエール2世娘カトリーヌと結婚。

・フィリップ(フェリペ、1368年ー?)

・ジャンヌ(ファナ、1370年ー1437年)最初はブルターニュ公ジャン4世妃、夫と死別後にイングランド王ヘンリー4世と再婚。

・ブランシュ(ブランカ、1372年ー1385年)

カルロス2世はいろいろなことしていたわりには、子供には恵まれていますね。
愛人が以下2人おり、それぞれ1人ずつ庶子がいた。

カトリーヌ・ド・リザロ

・レオネル(1378年ー1413年)騎士であり、ムルサバル・デ・アンディオン子爵。エピファニア・デ・ルナと非政略結婚。愛人との間に産まれたとされる5人の子をもうけている。

カトリーヌ・ド・エスパルザ(カタリナ・デ・エスパルサ)

・ジョアンナ(ホアナ、1378年頃ー1413年)1397年にルルド城主のビゴール伯ジャン・ド・ベアルンと結婚。夫ジャンは義父であり主君のカルロス2世の忠実な家臣となり、1381年よりムリージョ・エル・フルート領主に任じられた。

次回からカルロス2世の子カルロス3世について話題にします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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