ポルトガル王ジョアン1世(1)
文字数 1,373文字
1383年にポルトガル王フェルナンド1世が亡くなり、唯一の後継者ベアトリスが女王となりますが、彼女はカスティーリャ王フアン1世と結婚していて、ポルトガルの王位はカスティーリャが狙っていました。そんな時、ペドロ1世の庶子であったジョアン1世がポルトガルを救うことになります。作品集には下の画像から入ってください。
ジョアン1世(1357ー1433)はポルトガル王国アヴィス王朝の創始者でポルトガル王(在位1385ー1433)ペドロ1世の庶子でフェルナンド1世の異母弟。エンリケ航海王子の父に当たる。政治、軍事の多くに成功を収め、ポルトガルの全盛期の基礎を築き上げたことから「大王」と呼ばれている。
修道院ではだめだ。ラミロ2世の例がある。馬に乗れずに剣も持てないから貴族達に馬鹿にされた。修道院ではなく騎士団に入れておけば、戦いの訓練もみっちりやってもらえる。王家の庶子や末弟の王子を修道院に入れてはだめだ。騎士団ならばいざという時に役に立つし、もし必要なく生涯を終えても騎士団の総長という肩書がもらえる。
それに対してジョアン1世は反王妃派に支持され、ポルトガル王国内における勢力基盤を築き上げた。戦争に疲弊し、経済的に困窮する都市の下層民や職人層の反乱がベアトリスの即位前から各地で勃発し、都市下層民と一部の貴族はカスティーリャとの戦争で利益を得たレオノールとその寵臣であるオーレム伯アンデイロを悪政の元凶として敵視していた。