フィリップ・メランヒトン(1)
文字数 902文字
本名の姓Schwartzerd(シュヴァルツェルト)はドイツ語で「黒い土」を意味するものであるが、「メランヒトン」もギリシア語で「黒い土」を意味するものである。このようにギリシャ語名を自称したことにも、フィリップ・メランヒトンがギリシア文化を重視する人文主義者として育ったことが示されている。
1517年に若くしてヴィッテンベルク大学のギリシア語教授になる。
1518年、ルターに共鳴して宗教改革に参加。非体系的・直感的なルターに対し、メランヒトンは体系的・知性的であり、ルターの思想を体系化していく役割を担った。また人文主義に基づく中等学校、古典的なコレギウムを開き、ルター派の中等教育・高等教育に貢献した。