ヘンリー1世(6)

文字数 1,066文字

ヘンリー1世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
このような施策により、イングランド王権は強化され、国内は安定したが、晩年には王位継承問題に苦しんだ。
私は自分に後継者がいない場合は、弟のマルティンや甥のマルティーノをアラゴン王にと考えましたが、ヘンリー1世はそうではないですね。
ヘンリー1世には20人を超える庶子がいたが、相続権を持つ嫡子はマティルダとウィリアムの2人きりだった。
20人以上庶子がいるなんてかなり不真面目ですね。私は不真面目王と呼ばれましたが、王妃のヴィオランテだけを愛していたので庶子はいません。
フアン1世の場合は王妃に宮廷を牛耳られていたから怖くて浮気もできなかったのだろう。
1120年にウィリアムをホワイトシップの遭難で失い、最初の妃マティルダは1118年に死去していたので、新たな世継ぎを儲けるためにアデライザ・オブ・ルーヴァン(ルーヴェン伯ゴドフロワ1世の娘、先妻との娘マティルダより1歳年下)と再婚したが、結局若い王妃は妊娠しなかった。
ヘンリー1世はいろいろなことをうまくやっていますが、後継者のことだけはうまくいってないですね。
このため、神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世に嫁がせていたマティルダが1125年に夫に先立たれるとイングランドに呼び戻して後継者に指名、1126年と1127年の2度王侯貴族たちにマティルダへの王位継承を認める臣従の誓いを交わした(誓約した王族には甥のスティーブンと庶子のグロスター伯ロバート、デイヴィッド1世も含む)1133年には生まれたばかりの孫アンリにも臣従する誓約を貴族たちと交わしたが、晩年はイングランド・ノルマンディーがマティルダの夫のアンジュー伯ジョフロワ4世を通じて宿敵アンジュー家(ガティネ家)に乗っ取られる恐れを抱く貴族たちの不満、ノルマンデイーとアンジュー国境地帯の要塞群を望む娘夫婦との対立など、不安を抱えたまま1135年に亡くなった。
ヘンリー1世は後継者について慎重にいろいろ考えていましたが、それでも死後後継者争いが起きてしまいました。
ヘンリー1世の死後、スティーブンが誓約を破りマティルダを出し抜いてイングランドに上陸、貴族や聖職者たちの支持でイングランド王に即位した。反発したマティルダは夫や異母兄グロスター伯と共に従兄スティーブンと王位を争い、イングランドを無政府状態に導くことになり、ノルマン朝は3代で終焉した(ウィリアム1世の外孫であるスティーブンを含めれば4代と見なすこともできる)
次回からスティーブンについて調べてみます。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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