面倒な亡霊を異母弟に押し付けて困らせる作戦

文字数 726文字

今日は新しく2000字コメディに『面倒な亡霊を異母弟に押し付けて困らせる作戦』を投稿しました。作品のページには下の写真から入ってください。
余もかなり登場しているのに表紙にはラミロ2世の肖像画ばかり使っている。
ラミロ2世の方が白くてヒラヒラした衣装を付けているので、亡霊らしいかなと思ってつい・・・
前回もそうだったが、今回もひどいタイトルだ。これでは亡霊は怖いもの、面倒なものという間違った印象を読者に与えてしまう。
だって本当に亡霊と付き合うと面倒なこといろいろあるんだから、このくらい言ってもいいと思います。
余は出る幕じゃない時に登場しているとか・・・
僕は異母弟のマルティンを怖がらせようとして話をしていたんです。そこに本物の亡霊が笑顔で登場するからホラーではなく笑い話になってしまいました。
余は名前を呼ばれたから出たまでだ。覚えていて欲しい。亡霊を認識してくれる人間は滅多にいないし、時と場合を考えないと相手に迷惑をかけてしまう。本当は出たくて出たくてしょうがないのだが、じっと我慢をしている。だから名前を呼ばれれば大喜びで登場するのだ。
え、そうなんですか?
亡霊というものは、元々認められず深く傷ついた体験があってトラウマを持っている繊細な心の持ち主だ。そんな亡霊が必要以上に邪魔にされたり人間に無視され続けたら本当に心が折れてしまい、巡り合うべき生まれ変わった人間に出会う前に消えてしまうかもしれない。そうした亡霊の悲しい運命を知れば、むやみに邪魔者扱いしたり面倒な存在とは言えないはずである。
わかっていますよ。そんなこと。
だが、今回の話で、余はフェリペを見直して感動した。
そのことについてはいろいろ裏があるのですが、詳しくは小説を読んでください。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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