ヘンリー1世(1)
文字数 836文字
領地を持たない王子として兄2人の争いを助長したり、金に困ったロベール2世からノルマンディーの領地を購入したりし、影響力の増大を図ったが、ヘンリーの行動を警戒した兄2人が和解して共同でヘンリーを攻撃したため、これに屈服した。以降ウィリアム2世の家臣として隠忍自重していたが、1100年にウィリアム2世が狩猟場で死亡すると、直ちに王宮に戻って即位した。
第1回十字軍に参加して不在中であったロベール2世は、ノルマンディーに戻ると王位を主張して1101年7月にイングランドに侵攻した。ヘンリー1世は先んじて3月に兄への備えとしてフランドル伯ロベール2世と同盟を結び、兄の侵攻を防ぎ和睦して王位を承認させた。1106年には逆にノルマンディーに侵攻、9月28日のタンシュブレーの戦いで勝利して兄を捕らえると、ウェールズのカーディフ城に幽閉してその目を刳り貫き1134年に死ぬまで幽閉、ノルマンディー公国を手に入れた。