トードス ロス ディアス 毎日毎日

文字数 1,223文字

そろそろ余が主人公の2000字小説が出来上がったかと思うがどうかな?
は、はい書き上げました。ネットに投稿しましたのですぐ読めると思います。
ではそれを読み上げてくれ。
え、私が読むのですか?
当たり前だ。亡霊というものはこの世界のものに触れることはできないから本が読めない。コンピューターなどというものはもっとわからない。そなたが読むのが1番簡単だ。
(しぶしぶ)わかりました。
それから余は日本語は苦手であるから、スペイン語を使って読み上げて欲しい。
え、スペイン語ですか?
小説全部とは言わぬ。最初の1部分だけでいい。
でも手軽さがウリのチャットノベルで、スペイン語交じりの小説を読みたがる人がいるのですか?
需要がなければ我々で作り出せばよい。では始めよう。主人公のフェリペから自己紹介してくれ。
Me llamo Felipe, tengo 14 años.   Nací en 1518 en España.

メ ジャモ フェリペ テンゴ カトルセ アニョス ナシ エン ミル キニエントス ディエス オーチョ エン エスパーニャ

僕の名前はフェリペ、14歳、1518年にスペインで生まれました。

Yo soy judío. Cuando 5 años, mi madre murió, pronto mi padre se casó con una mujer.

ジョ ソイ フディオ クアンド シンコ アニョス ミ マドレ ムリオ プロント ミ パドレ カソ コン ウナ ムヘール

僕はユダヤ人で、僕が5歳の時にお母さんは死んでお父さんはすぐに再婚しました。

Ella me maltrata todos los días. Cuando 7 años mi padre me abandona a este monasterio.

エジャ メ マルトラタ トードス ロス ディアス クアンド シエテ アニョス ミ パドレ メ アバンドナ ア エステ モナステリオ

彼女は毎日僕を苛めました。僕が7歳の時、お父さんは僕をこの修道院に入れました。 

なかなかいいではないか。
これだけ書くのにもかなり時間がかかりました。
スペイン語は聞いていて心地よい。読者諸君も騙されたと思ってカタカナの部分を声に出して読んでみるといい。例えば、トードス ロス ディアスという部分、日本語では毎日と短い言葉だが、スペイン語ではトードス ロス ディアスと3回スという音が重なっている。同じ音を繰り返すことで、毎日毎日うんざりするぐらい苛められていた少年の悲しい気持ちが見事に表現される。
そうですか・・・
これからもこのノベルでは時々スペイン語を使うから、読者諸君も楽しみにしてくれたまえ。
いえ、面倒な方はこちらの小説読んでください。


『ウエスカの鐘』Petronilaの名前を押して作者のページに入れば読めます。

トードス ロス ディアス トードス ロス ディアス 毎日毎日続けるのは大変だにゃー。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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