ヘンリー1世(3)

文字数 943文字

ヘンリー1世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1118年にはアランソンでフルク5世に敗北している。同年にボードゥアン7世が負傷して離脱すると再起しフルク5世と再び和睦、1119年8月20日のブレミュールの戦いでルイ6世とギヨームの連合軍を破り、ルイ6世に自らのノルマンディー支配と息子ウィリアムの臣従を認めさせた。
私はルイ6世が好きでヘンリー1世は嫌いですが、やり方はうまいと思います。
騒乱は収まったかに見えたが、翌1120年にウィリアムがホワイトシップの遭難により事故死した後、フルク5世は1123年に次女シビーユとギヨームを結婚させまたもや敵方に回り、ノルマンディーでも3度モンフォールら諸侯の反乱が発生した。
ウィリアムはヘンリー1世の唯一の男の子で跡継ぎ、ギヨームは兄ロベール2世の子です。フルク5世は長女のマティルドをウィリアムと結婚させ、次女シビーユをギヨームと結婚させたわけです。
ヘンリー1世は翌1124年に諸侯の反乱を破り、ローマ教皇に働きかけてシビーユとギヨームの結婚を無効にしてフルク5世との連携を絶った。ルイ6世はギヨーム支持に戻り空位になったフランドル伯位をギヨームに与えたが、1128年にギヨームが戦死したことでようやくノルマンディー支配は安定を見せた。
ヘンリー1世はギヨームとフルク5世が結びつくことを恐れたのですね。
以後はフルク5世との和睦に腐心、同年にフルク5世の嫡子でマティルドの弟ジョフロワ4世とヘンリー1世の娘かつウィリアムの姉マティルダを結婚させた。1133年に2人の間に生まれた孫アンリが後にイングランド王ヘンリー2世としてプランタジネット朝を創始する(フルク5世は結婚した息子にアンジューを譲り、エルサレム王国へ向かい王女メリザンドと再婚、エルサレムを治めることになる)
ウィリアム1世の王妃はマティルダ・オブ・フランダース(フランドル伯の娘)、ヘンリー1世の王妃はマティルダ・オブ・スコットランド(スコットランド王女)、娘マティルダの結婚相手がフルク5世の子ジョフロワ4世(アンジュー伯)とみんな外国人です。ウィリアム1世自身もノルマン人ですので、ノルマン朝初期のイングランド王家はほとんど外国人で占められていたのですね。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色