医学の歴史
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まずは1番有名な古代ギリシャのヒポクラテス(紀元前460ー370)です。医学を原始的な迷信や呪術から切り離し、科学へと発展させました。『ヒポクラテスの誓い』『四体液説』などが有名で、『人生は短く術の道は長い』という言葉も残しています。
次に古代ローマのディオスコリデス(40ー90)です。ローマ皇帝ネロの治世の時代に活動し、全5巻からなる『薬物誌』は1500年以上薬学、植物学の基本文献になっていました。レオナルド・フックスも影響を受けています。
西洋の医学はガレノスの時代からほとんど進歩がなかった。だが、イスラム教徒の国では優れた医者や学者が次々と生まれた。中でもアヴィセンナ(980ー1037)は最大の医者の1人である。感染症の感染性質を発見し、検疫のシステムを導入した。
だが、16世紀になってからでも、ガレノスだけでなくアヴィセンナなどの知識を取り入れる者もいれば、相変わらずアラブ人の知識は間違っていると主張して譲らない者もいた。それにカトリック、プロテスタントの争いも加わり、その説が正しいかどうかよりもどの宗派に属しているかで激しい争いが起きた。