バルセロナ、グエル邸

文字数 1,382文字

今日は『スペイン旅行の写真』に『バルセロナ、グエル邸』での写真と亡霊の方々の呟きを投稿しました。作品集は下の写真から入ってください。
モンソンからバルセロナに移動して、その違いにびっくりしたのですが、それでも頑張ってグエル邸に行きました。グエル邸もバルセロナでぜひ行きたい場所の1つだったので、近くのホテルに泊まることにしました。
なかなかセンスのよい入り口ではないか。こういう建物ならば我々も安心して入ることができる。
グエル邸は予約してなくても少し並んだだけですぐに入ることができました。
中はこんな感じです。
修道院や大聖堂とはかなり違うが落ち着いたよい雰囲気だ。余の別荘にしたいくらいだ。
余は遠征の時には貴族の館に泊まった。この落ち着いた雰囲気は貴族の館を思い出す。
美しいステンドグラスもあります。
私はこう見えて鑑識眼があるのです。生きている時は芸術や文芸の復興に力を入れていました。不真面目王というあだ名をつけられましたが、何もしなかったわけではありません。その私から見ても、このステンドグラスは素晴らしいです。色のバランスや人物の描き方、高い芸術性があります。
フアン1世は神聖ローマ皇帝ルドルフ2世に似ているかもしれません。政治が嫌になって趣味の世界に没頭していた、時代や状況が違うからルドルフ2世ほどのコレクションはできなかったけど、きっとそういうことをやりたかった人だと思います。そのフアン1世がグエル邸は絶賛していました。
亡霊の方々にも大人気のグエル邸ですが、屋上はこうなっています。
なんだこれは?これも人間が作った物なのか?
はい、この屋上も同じガウディが作っています。グエル邸の建物の中もいいけど、この屋上のオブジェがガウディらしいと大人気なのです。
キリスト教徒は絶対にこんな変な物作らない。異教徒が邪悪な亡霊を閉じ込めるために作ったようだ。
すみません、遠い昔の亡霊の方々には、ガウディは理解できないようです。
邪悪な亡霊って言うけど、ラミロ2世やペドロ2世、フアン1世もみんな亡霊ですよ。
我々は人間に役立つよい亡霊である。
私はシチリアに30年住み、キリスト教徒だけでなく、イスラム教徒、ユダヤ教徒など異教徒の作った建築物や彫像なども数多く見てきた。だが、この変な物体は全く理解ができない。人間なのか神なのか、それとも別の世界に住む者なのか。誰がなぜ、なんのために作ったのか、考えれば考えるほどわからなくなる。
作ったのはガウディです。なんのために作ったかはよくわかりませんが・・・
ニコラさんは難しいこと言うけど、なんかおもしろいです。時代が違うと人間はこんな変わった物も作ってしまうのですね。
僕もよくわからないけど面白そうです。
待ちなさい!近づいて触れては危険だ。全く若者は危険ということが全くわかっていない。見慣れない物にはどんな仕掛けが施されているかわからない。むやみに近付いて邪悪な亡霊が飛び出したらどうする?
邪悪な亡霊が飛び出したら、どう対処していいかまったくわからない。
余は生きている時は勇敢に戦った。だが、見たこともない敵に襲われたら、手も足も出ない。
大丈夫です。これは屋上にあるのはただのオブジェだから何も出てこないです。グエル邸、私はガウディ建築を見て大満足でしたが、亡霊の方々には重厚な中はよくても屋上のオブジェは理解できないようでした。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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