ベルトラード・ド・モンフォール(1)
文字数 817文字
ベルトラード・ド・モンフォール(1070年頃ー1117年)はモンフォール=ラモーリ領主シモン1世とアニュス・デヴルーの娘。前夫アンジュー伯フルク4世を捨て、フランス王フィリップ1世の2度目の妃となった。
僕はベルトラード・ド・モンフォールは大嫌いです。前の夫を捨ててフィリップ1世の王妃となり、後継者であるルイ6世を虐めて暗殺までしようとした、とんでもない悪女で邪悪な人間です。僕は継母に虐められ、父さんは僕を修道院に入れました。継母のことは今でもものすごく恨んでいます。
フェリペよ。君の気持がわからないでもないが、個人の感情だけで歴史上の人物を判断してはいけない。どんな人間も最初から悪人、邪悪な心を持って大勢の人間を殺したわけではない。何か理由があって、人の道を外れ、罪を犯してしまうのだ。