エルマンガルド・ダンジュー(1)
文字数 689文字
エルマンガルド・ダンジュー(1068/72年ー1146年)もしくはイルムガルドは、アンジュー伯フルク4世とその初婚の妻イルドガルド・ド・ボーシャンシーの娘。内祖母であるブルゴーニュ公ロベール1世妃エルマンガルド・ダンジューと同名。
生涯にわたり2回結婚し、初婚でアキテーヌ公ギヨーム9世の最初の妃となり、離婚後の再婚でブルターニュ公アラン4世の2番目の妃となった。
エルマンガルドの父フルク4世は、かつてカトリック教会と対立していた実兄ジョフロワ3世ル・バルビュに謀反を起こし、ジョフロワを捕らえ、発狂するまで狭い牢獄に幽閉し、アンジュー伯位から退けさせ、自らがアンジュー伯となった経歴を持つ。
フルク4世は生涯の中で5人の女性と結婚したが、エルマンガルドは初婚の妻イルドガルド・ド・ボージャンシーとの間に唯一生まれた娘で、第一子長女に当たる。
エルマンガルドは2歳くらいの頃、母と死別している。
「同じ木で彫った木像」と例えられる程、父フルク4世とよく似た容姿をしていたとされる一方、「整った美貌、美しい肢体、艶々と輝く美しい金髪、そして素晴らしい話術の才能」を持つ美女ともされ、若い時分は才色兼備として名高かった。