『espíritu』の意味

文字数 916文字

今日は『EL LABERINTO DE LOS ESPÏRITUS』というスペイン語の本の感想部分を前に書いたブログから写したので、『espíritu』という言葉の意味を考えてみます。作品集には下の写真から入ってください。


まずは『laberinto』という言葉は『迷宮、迷路』という意味です。
僕たちの住んでいる修道院にも迷宮があります。
図書館のことか。あの建物は元々貴族の別宅で上の部分は迷宮のようになり、無数の本が整理されずにごちゃ混ぜに置いてある。異端審問官が来た時にもあまりにも多くの本があったから、禁書や異教徒の本が混ざっていても没収されずにすんだ。
僕の住んでいた修道院は街から離れた不便な場所にあるけど、本だけは図書館にたくさんありました。
次に『espíritu』という言葉ですけど、辞書で調べると精神、心、霊、霊魂、気質、特質、聖霊、精霊など本当にたくさんの意味があります。亡霊も『espíritu』です。
日本語の『亡霊』はあまりよいイメージではないが、『espíritu』はよい響きではないか。これからはこのチャットノベルのタイトルも『La conversación de los espíritus de los reyes de Aragón』とすればよい。
だめです。タイトルをスペイン語にするとわかりにくいです。
『espíritus』という言葉は目に見えないものの中でもよいイメージのものばかり集めた言葉ですよね。
『Espíritu』と大文字にすれば三位一体の聖霊を意味して最も神聖な言葉になる。
『espíritu』はキリスト教で最も神聖な言葉の1つだが、同時に1人1人の魂や精神、心を意味する言葉にもなっている。
空気の成分がよくわからない時代には、呼吸によって大気の『espíritu』を入れることで人間は生きていると考えられた。
中医学の『気』ですね。中国の医学では目に見えない『気』と目に見える『血』がうまく体内を巡ることで健康が保たれると考えられていました。
宗教的にも人間が生きていくためにも『espíritu』はとても大切ですね。
日本で今ブームになっているスピリチュアルもスピリットが語源になっています。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色