亡霊を使って異母弟を恐怖のどん底に突き落とす

文字数 716文字

今日は2000字コメディに新しく『亡霊を使って異母弟を恐怖のどん底に突き落とす』を投稿しました。作品のページには下の写真から入ってください。
何やら怖ろしいタイトルだが、フェリペよ、君はまさか継母への恨みから黒魔術を使って亡霊を呼び出すようなことをしているのではないだろうな。
そんなことはしていません。
2000字小説はタイトルを見て読む人も多いと思うので、大げさなタイトルを付けただけです。
このタイトルだけ見たら、亡霊は怖ろしいものであると誤解を招くかもしれない。
大丈夫です。あの小説を読めば逆に亡霊に対して親しみを持ってもらえます。
小説の中でのラミロ2世の空気の読めなさはもう徹底していますね。僕の計画を見事にぶち壊しています。


フェリペよ、黒魔術のような怪しげなものは使ってないことがわかったが、君のやろうとしていることは弟に対するいじめではないか。
まあそうですけど、でも僕が継母にされた意地悪に比べればこれぐらいはかわいいものです。僕は清らかで純粋な子供ではないので、こういうことも考えてしまうのです。
余は生きている時からレコンキスタの英雄として敬われ怖れられてきた、本当にあの南フランスでのゴタゴタがなければ、理想の王として生涯を送れていたのに。
でも今回はペドロ2世がいてくれて助かりました。ペドロ2世はまあ普通だけど、ラミロ2世の世間知らずというかそういうところ、亡霊の中でも際立っていますから。
その気持ちよくわかる。ラミロ2世の常識のなさはアラゴン王家の亡霊の中でも際立っている。
今回の小説でも、ラミロ2世はなぜそこでという絶妙な場面で登場します。そこまでシリアスだったのがそこでコメディに変わっています。どうぞお楽しみに。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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