フィリップ4世(4)

文字数 1,197文字

フィリップ4世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
戦費調達のための教会課税は、教皇至上主義を掲げるローマ教皇ボニファティウス8世との激しい対立をもたらした。敬虔なキリスト教国フランスは教皇庁にとって収入源として重要な地位を占めていたため、教会課税は教皇にとって大きな痛手だったのである。
教会に課税するとは随分と大胆なことをしますね。私はそんなことは怖ろしくて考えられません。
フアン1世の場合は何も考えていなかっただろう。だから不真面目王なんていうあだ名がつき、アラゴン王全部が不真面目であるかのように思われてしまう。
ボニファティウス8世は、1300年を「聖年」に定めて盛大な祭典を挙行し、全聖職者のローマ巡礼を強制して死後の天国行きを確約した。
聖職者がローマに巡礼の旅に行けば死後に必ず天国に行けるのですか?
その可能性は高くなるかもしれないが、約束はできない。救われるかどうかは神が決めることであって、人間が決めることではない。
そのため、ローマは何万という巡礼者であふれかえった。さらにボニファティウス8世派」1302年に「ウナム・サンクタム(唯一聖なる)」という教皇回勅を発し、教皇の権威は他のあらゆる地上の権力に優越すると宣し、さらにフィリップ4世に対し教皇の命に従うよう促した
ボニファティウス8世も本当に強気です。
1302年、フィリップ4世は国内の支持を得るために、聖職者・貴族・市民の3身分からなる「三部会」と呼ばれる議会をパリのノートルダム大聖堂に設け、フランスの国益を宣伝して支持を求めた。人々のフランス人意識は高まり、フィリップ4世は汎ヨーロッパ的な価値観を強要する教皇に対して、国内世論を味方につけた。
フィリップ4世は本当によくいろいろなことを思いつきます。
これに対し、怒ったボニファティウス8世はフィリップ4世を破門し、フィリップ側も悪徳教皇弾劾の公会議を開くように求めて両者は決裂した。
両方とも凄いですね。
1303年、フィリップ4世は、腹心のレジスト(法曹官僚)ギヨーム・ド・ノガレに命じ、教皇の捕縛を謀った。ノガレの両親はかつて異端審問裁判で火刑に処せられていたため復讐に燃えており、教皇の政敵で財産没収と国外追放の刑を受けていたコロンナ家の一族と結託して、ローマ市南東方の教皇離宮所在地のアナーニを襲撃した(アナーニ事件)ノガレとシアラ・コロンナは教皇御座所に侵入し、ボニファティウス8世を「異端者」と面罵して退位を迫り、弾劾の公会議に出席するよう求めた。教皇捕縛には失敗したが、辱められたボニファティウス8世は憤死し、1305年、フィリップ4世は次の教皇にフランス出身のクレメンス5世を擁立した。
ハインリヒ7世の父フリードリヒ2世は教皇と争い、ホーエンシュタウフェン家は滅ぼされてしまいました。でもフィリップ4世は教皇を変えることに成功しています。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色