フアン1世はなぜ不真面目王になったのか
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そしてフアン1世が王としての自立を阻まれた最大の原因は、父ペドロ4世が長生きしすぎたということです。本来なら王位を継ぐ年齢の頃父は再婚するほど元気でその後10年近く生きた。フアン1世が王になったのは37歳の時です。
子供は次々に生まれていたが、結局育たなかった。それでも跡継ぎとなる男子が生まれ、立派に育ってくれると信じていた。だからこそ王妃に見捨てられないために常にへりくだっていたら、いつの間にか宮廷は王妃とその寵臣に牛耳られるようになっていた。