ジェームズ1世(イングランド王)(21)

文字数 1,164文字

ジェームズ1世(イングランド王)についての続きです。ジェームズ1世は生涯も複雑だけど人物のエピソードもたくさんありました。作品集は下の画像から入ってください。
de Lisleによれば、7歳までまともに歩けなかったという。チャールズ1世も歩き出すのが非常に遅かったため、何らかの遺伝病の可能性もある。
母のメアリーと父のダーンリー卿も血縁関係が濃いので、そうしたことも関係あるのかなと思いました。
幼い頃、枢密院の玉座に座っていた際、屋根に穴を発見し「この議会には穴がある」と言ったところ、直後に重臣の一人が暗殺され、預言者との評判を得た。
スコットランドではたくさんの重臣が殺されています。幼いジェームズ6世の預言が当たったというよりも、あまりにも多くの人が殺されているので、たまたま言った直後に事件があったような気がします。
「ブリテンのソロモン王」の異名をとったが、それはソロモン王のように賢いというほめ言葉であると同時に、父親がダーンリーではなく母の秘書のデイヴィッド・リッチオだろう(デイヴィッド=ソロモンの父ダビデのこと)という悪口でもあった。この発言者はフランス王アンリ4世と言われている。また、「最も賢明で愚かな王」という発言もアンリ4世、あるいは彼の側近であるシュリー公マクシミリアン・ド・ベテュヌの物とされる。
私の義理の孫シャルル7世も、母イザボーの王の子ではないという爆弾発言があって苦労しています。
王の子であるかどうかは王位継承権に関わってくるので、単なる悪口ではなく政治的な駆け引きにも使われていると思います。
男色の愛人をしばしば重用、スコットランド王時代ではレノックス公、イングランド王時代ではブリストル伯ジョン・ディグビー、サマセット伯、バッキンガム公が愛人に挙げられる。彼等の存在は深刻なトラブルを招き、レノックス公の場合はリヴァンの襲撃、バッキンガム公は宮廷や議会の派閥抗争、サマセット伯に至っては殺人事件を引き起こしている(ブリストル伯のみ特に問題を起こしてはいない)
レノックス公がスコットランドに帰国した時、ジェームズ6世はまだ13歳でした。レノックス公(カトリック)はモートン伯(プロテスタント)を排除するという目的を持っていたので、そのために孤独な少年王のジェームズ6世に近付き誘惑したとしたら、随分酷い話です。僕は今15歳ですが、それよりも若い13歳の時にフランス帰りで洗練されたマナーを身に付けた魅力的な男性が近くに来て、しかも父の死の真相について話をされたら聞かずにはいられない、そうやってうまく若い王を操りモートン伯にダーンリー卿殺害の罪をなすりつけ処刑しています。男色もまた王を操る手段になっていて、若い時にそれを知ってしまい、一生そのことで振り回されているジェームズ1世が気の毒です。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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