コメディ小説の振り返り

文字数 1,078文字

今日5月31日はエッセイ賞とコメディ小説の締め切り日でもありますので、5月に1か月書いてきたコメディ小説についての振り返りをしたいと思います。作品集は下の肖像画から入ってください。
どうして余の肖像画を使うのだ?
コメディ小説ではラミロ2世の活躍が際立っていました。そこにいるだけで笑いを誘う独特の存在感、登場するタイミングの悪さ、その場に合わないセリフを言って笑わせてくれたり、とにかく喜劇役者としてラミロ2世は最高です。
褒められているのか馬鹿にされているのかよくわからない。
褒めています!僕と異母弟のマルティンなんて本来あまり仲良くなれる関係ではないです。表面はとりつくろっていてもギクシャクしたはずです。それがラミロ2世たちのおかげですっかり仲良くなれました。
余は鎧を着て立っていたり、亡霊界から剣を持って来たり馬を連れてきたり、どうも主役よりも脇役で衣装小道具係という感じだった。
すみません。ペドロ2世は鎧を着て立っているだけで雰囲気出るから、護身術学校では大人気だと思います。
私はいい役をもらえて大満足です。
正直言って僕は最初フアン1世で話し相手が務まるのか不安でした。でもちょうどいい感じに話してくれて、マルティンも本音が出せたからよかったです。
ところで私の姿というのは2人のお父さんには見えていたのでしょうか?
医学的に言えば、兄弟2人にその才能が伝わったということは、父親が才能を持っているという可能性が高い。
見えていたならば、私は2人のお父さんにどのような挨拶をすればよいのでしょうか?
でも父さんは亡霊とは気付いてなかったです。熱心な先生がそれぞれ王様の衣装を身に付けて指導したと思ったようです。
ハハハハ、それならお父さんはこういうのか。「息子たちがお世話になりました。特にフアン先生は鷹まで連れていて研究熱心ですな」
「ええ、私は生前鷹狩りが大好きだったので、死んだ後もこうやって鷹を連れて歩いているのです」
ちょっと待った!それじゃあ我々が亡霊だとばれてしまうではないか。お父さんは我々を先生だと信じているのだから。
まあ、この先亡霊の皆さんとお父さんが会うことは多分ないと思います。
コメディシリーズでは余は全く登場しなかった。
ハインリヒ7世はもう亡霊ではなくなっているので、亡霊として登場させることはできませんでした。また別のお題の時に登場してもらいます。
次はどんなお題が出るか楽しみです。
どうせこの作者は余の性格をどんどん歪めて書いていくのだろう。本来の姿とは随分かけ離れた気がする。
でも、モンソン城で会った時のラミロ2世はこんな感じでした。


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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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