イングランド王スティーブン(3)

文字数 793文字

イングランド王スティーブンについての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
スティーブンの治世を3期に分けると、第1期は即位した1135年から1139年までで、この頃までは国土の統治に一定の成功を収めていた。ただし、王位継承のため臣下の者たちにばら撒いた特権・領地・称号・年金授与などが相互に矛盾し、彼らの不信と叛乱を招くことになり、教会とも対立を深めた。
支持を得るために無責任にお金をばら撒いたり一時的に減税してかえって矛盾や混乱を招くということは現代の政治家もやっています。
1139年から10年間の第2期はマティルダ派の巻き返しにより、ノルマンディーをアンジュー伯に奪われ、イングランドでは秩序が全く失われた。
この時代のアンジュー伯とシャルル7世の時代にヨランド・ダラゴンが嫁いだアンジュー公家とは直接の血のつながりはありません。マティルダはアンジュー伯フルク5世の息子ジョフロワ4世と再婚しています。
1141年2月にスティーブンはマティルダ派のグロスター伯との第一次リンカーンの戦いに敗れて捕虜となったが、マティルダ派もそれ以上の決定的な勝利を得ることはなく、スティーブン王妃マティルドが奮戦してグロスター伯を捕らえ、スティーブンはグロスター伯との捕虜交換でその年のうちに釈放されて王位を保ち、両者は長い内戦を戦うようになる。
王でありながら捕虜になるなんて、スティーブンは全くだらしない。
王でありながら真っ先に飛び出して戦死するペドロ2世よりよっぽどいいと思います。スティーブンは捕虜になったけど生き延びて、その後も王位を保ったではありませんか。
第3期は1140年代末から始まり、1147年のグロスター伯の死去で翌1148年にマティルダがルーアンに戻り、1151年のアンジュー伯の死去でマティルダ派が衰えた。
スティーブンとマティルダの争いは複雑で、内戦が長く続いたようです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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