アキテーヌ公ギヨーム10世(5)

文字数 950文字

アキテーヌ公ギヨーム10世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
ギヨーム10世は1118年もしくは1121年に結婚し、父の愛人ダンジュルーズとその夫シャテルロー副拍エメリー1世の娘アエノール・ド・シャテルローと結婚し、3子に恵まれた。
父親の愛人の娘と結婚するなんて現代人では考えられないことですが、3人も子供が生まれているので、それなりにうまくいっていたようです。
・アリエノール(1122/24年ー1204年)フランス王ルイ7世と結婚したが離婚、イングランド王ヘンリー2世と再婚。
広くて豊かな領土であるアキテーヌを相続したアリエノールがフランス王ルイ7世と離婚してイングランド王ヘンリー2世と結婚したことが、その後の歴史の流れを大きく変えているのですよね。
もしかして私の義理の孫のシャルル7世の時代のイングランドとの戦争もアリエノールがヘンリー2世と結婚したことが関係あるのですか?
関係あると思います。ヘンリー2世とアリエノールの結婚でイングランドはフランス側にも広大な領土を得たけどその後奪われてしまう、だからこそイングランドはフランスに奪われた領土を取り戻そうとしつこく戦争をしかけてきたのだと思います。
・ペトロニーユ(1125年頃ー1193年頃)ヴェルマンドワ伯ラウル1世と結婚。
アリエノールの妹のペトロニーユの生涯もいろいろあったようです。
・ギヨーム=エグレ(1126年ー1130年)母アエノールが死去した頃4歳で夭折。
この子が生き延びていれば歴史は大きく変わったと思います。
アエノールとの死別後、1136年に2人目の妻にリモージュ副拍アデマール3世ル・バルビュ(1139年没)とその妻マリー・ド・カールの娘に当たるコニャック卿バルドン未亡人エマ・ド・リモージュと再婚したとされる。エマとの間に子女はなかった。ギヨーム10世と死別し再び未亡人となったエマはアングレーム伯ギヨーム6世と結婚した。
若い女性ではなく未亡人と結婚したのは、ギヨーム10世もラミロ2世と同じようにできるだけ早く後継ぎとなる男の子が欲しいという願いがあったからだと思います。
ギヨーム10世については今回で終わりです。次回からギヨーム10世の考えを変えたクレルヴォーのベルナルドゥスについて調べてみます。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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