マルグリット・ド・ブルゴーニュ
文字数 1,420文字
マルグリット・ド・ブルゴーニュ(1290年ー1315年)はフランス王ルイ10世の王妃。カペー家分家ブルゴーニュ家のブルゴーニュ公ロベール2世とフランス王女アニュス(ルイ9世と王妃マルグリットの娘)の次女。
1312年頃から、セーヌ湖畔の通称「ネールの塔」で夫の不在時にフィリップ・ドネおよびゴーティエ・ドネの騎士兄弟と不貞をはたらくようになった。夫の兄弟の妻たち、ジャンヌとブランシュの姉妹も誘って浮気を楽しんだ。
当時、夫エドワードの同性愛と不実で不幸な結婚生活を送っていたイザベルは、自分の反エドワードの活動を支援するよう頼むために帰国していたが、義理の姉妹たちが宮廷を抜けてどこかへ出かけていくのを敏感にかぎつけた。
イザベルの密告により不貞の顛末が明らかになると、ことは宮廷を揺るがす大醜聞となった。マルグリットはガイヤール城へすぐさま幽閉された。事件のショックでフィリップ4世が亡くなり、夫がルイ10世として即位するものの、1315年4月30日に彼女はそのまま幽閉された。
強気のフィリップ4世が王室スキャンダルのショックで亡くなったなんてかっこ悪いから、呪いという噂が広まったのでしょう。私の憧れの国フランスのイメージが大幅に下がりました。ブルゴーニュ家はトラブルメーカーばかりいます。
ルイとマルグリットには1311年生まれの一女ジャンヌがいたが、彼女が摘出かどうかが強く疑われた。この疑惑はジャンヌに生涯付きまとった。ジャンヌは少なくともルイ9世の血を引くことは確かではあったが、サリカ法を根拠にフランス王位継承者からはずされ、ナバラ王位のみを継承した。