生まれ変わりの秘密と亡霊

文字数 1,271文字

2000字ファンタジーの投稿サイトに新しく投稿しました。タイトルは『生まれ変わりの秘密と亡霊』です。
また亡霊の話か。そなたはよく飽きもせず亡霊の話が書けるものだ。
まあ待て。亡霊の話は我らにとって大切だ。『我々はどこから来て、我々はどういう存在で、そして我々はどこへいくのか?』これはすべての亡霊が考えなければならない重要なテーマだ。
小説については写真を押して作品集から入ってください。そして今回の話は『巡礼の旅』がベースになっています。ただ最後はかなり変えてあります。
今回の話は、魔術についても少しだけ書いてあります。
おお!やっと余の好きな剣と魔法とドラゴンの話に近付いてきたか。
僕のお父さんは分厚い魔術の本を持っていました。
おおー!それではそなたは魔術師のせがれというわけか。それはめでたい。何しろこのチャットノベル、ファンタジー分野で登録していながら、亡霊の話ばかりでちっともおもしろくない。
僕がお父さんに教えてもらったのは、生まれ変わりと亡霊に関することだけです。
本当にそれだけか?
それだけです。
でも今回の小説では、ハインリヒ7世が最後の方でぶっ飛び発言をしています。
何!ハインリヒ7世がまた何かやらかしたのか?反乱を起こしたり谷底に身を投げたり、生きている時から心配ばかりかけていた子だが、死んだ後までも・・・
特別すごいことを言ったわけではない。前々から考えていたことを言ったまでだ。
ハインリヒ7世は思い切りがいいからうらやましい。私は小心者だからいつも周りに気を使っていました。父上と対立しても大人しく引っ込み、政治は王妃とその寵臣が牛耳るに任せ、娘の教育も王妃にまかせっぱなしだった。今となっては後悔することばかりです。
だがあんまりはめをはずしてもらっても困る。ハインリヒ7世もアラゴン王家の子孫であることに変わりないのだから。
はいはい、ここでちょっと私の意見も言わせてください。ハインリヒ7世はもういい大人ではなくもう1人前の亡霊になっているのだから、あまり過保護にならず彼の選択に任せればいいのでは・・・
余は別に子孫の亡霊に対して過保護にはなっていない。ただハインリヒ7世に関しては、あまりにも不憫であるからついつい口出ししたくなる。
ニコラさんて他の人には厳しいけど、僕に対しては過保護だよね。
誰だ、そなたは?
ニコラさんの弟子のアントニオです。ニコラさんより15歳年下で、子供の時に家族に捨てられるような形で修道院に入れられたからグレていたけど、ニコラさんに出会って変わった。
僕と境遇が似ているね。
随分若く見えるが、そなたはいくつで死んでいる?
えっと、ニコラさんより15歳年下で、ニコラさんは90歳くらいで亡くなって、その後10年ぐらい生きたから85歳くらいです。
それだけ長生きしていながらその姿で出て来るとは年齢詐欺ではないか。
あ、死んだ年齢と亡霊として出て来る姿は必ずしも一致してないです。そのことについてはいずれまた。今回もまとまらない話になったけど、今日はこれで終わりにします。
亡霊ってにゃんかすごくふくざつだにゃー。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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