シュジェール(1)
文字数 789文字
1981年頃に、パリとサン=ドニの中間にあるアルジャントゥイユで裕福な農民層の家庭に生まれ、1091年、10歳の時にサン=ドニ修道院に入る。そこで1094年に将来のフランス王ルイ6世に出会い、学友として過ごす。
1107年にノルマンディー、1109年にはシャルトル近くのサン=ドニの分院の院長(代官)として修道院の荘園の経営に携わったシュジェールは、1122年に41歳でサン=ドニ修道院の院長になると、修道院の腐敗の一掃に取り組むとともに、大規模な改修に着手した。
サン=ドニ修道院長になってからは贅沢な生活を送っていた所をクレルヴォーのベルナルドゥスに非難され質素な生活に改めたが、教会を美しく飾り立てることを一種の信仰と捉える考えから、1136年(または1140年)には最初のゴシック建築の聖堂であるとされるサン=ドニ大聖堂の建設を開始し、聖堂は1144年6月11日に献堂された。