スコットランド王ロバート2世(1)
文字数 854文字
ロバート2世(1316年ー1390年)はスコットランド王(在位1371年ー1390年)はスコットランド王。ステュアート朝の初代国王。第6代スコットランド執事長のウォルター・ステュアートとロバート1世の娘マージョリー・ブルースの子。
1318年、スコットランド議会は、ロバート1世が世継ぎの男子なしで崩御した場合にはマージョリーの息子に王位が与えられると定めたが、1324年に息子デイヴィッドが生まれ、1329年にデイヴィッド2世として王位に就いた。しかし1371年にデイヴィッド2世は子のないまま崩御し、デイヴィッド2世のフランス亡命中に摂政として実質的にスコットランド国内を統治していたロバート2世が新たに王位に就き、ステュアート朝を開いた。
即位時すでに54歳であったロバートは健康状態が非常に悪く、ほとんど盲目であり、「Old Bleaire」(霞み目爺さん)とさえ呼ばれていた。在位中、先王デイヴィッド2世のイングランドへの身代金の支払いや、ダグラス家とパーシー家の抗争などの大きな問題を抱えていたが、老齢のロバートはほとんど業績を残せず、その息子たちが実権を握った。