ダンジュルーズ・ド・リル=ブシャール(3)

文字数 849文字

ダンジュルーズについての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
ギヨーム9世の肖像画です。
ポワトゥーを旅行している間に、アキテーヌ公ギヨーム9世は魅惑的な人妻ダンジュルーズに出会った。そして、ギヨーム9世のもとに連れられてダンジュルーズは夫の元を去り、互いに正式な配偶者がいたにもかかわらず結婚してしまった。この「誘拐」により教会から破門されている。しかし彼女は、件のギヨーム9世一行の目の前に自ら姿を現したともされている。
現代ならW不倫と言われかなり叩かれます。しかもダンジュルーズは全然気にしていない、かなり図々しいです。
ギヨーム9世はダンジュルーズのため、ポワティエの居城の敷地内にモーベルション塔を設置した。そして、歴史家であるマームズベリのウィリアムの説明によれば、アキテーヌ公は自身の盾にダンジュルーズの姿絵も描いたとされる。
ギヨーム9世はやりたい放題ですね。
ギヨーム9世の2人目の妻フィリッパ・ド・トゥールーズが実家トゥールーズからポワティエに帰還した際、夫の愛妾ダンジュルーズが城の敷地内に住んでいるのを発見して激怒し、アキテーヌの宮廷で彼女の友人と教会に訴えた。しかし、ギヨームが封建制における大君主であったため、臣下の貴族達は彼女に手を貸すことはできず、そして教皇の立法者ジローがギヨーム9世に、ダンジュルーズを夫シャテルロー副伯エメリー1世の元に返すように命じた際、単調な議会に対し、ギヨームの返答は以下の一言だけであった。

「余がシャテルロー副伯夫人と別れるより貴殿の頭の巻き毛が伸びる方が早かろう」

ギヨーム9世は教会の命令を聞くどころか侮辱するようなことまで言っている、当時の封建貴族は教会をしのぐほどの権力を持ち、好き勝手なことをやっていたのですか!
1116年、夫から正妃の自分がいる居城の同敷地内に愛人を囲われるという屈辱を受けて傷ついたフィリッパはフォントヴロー修道院に隠遁することを選んだ。
フィリッパからすれば、ギヨーム9世の仕打ちはあまりにも酷いと思います。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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