エドワード懺悔王(1)
文字数 882文字
「懺悔王」は「Confessor」の定訳だが、これはカトリック教会で、殉教はしなかったが迫害に屈せず信仰を守った聖人への称号のひとつで、日本の同教会はこれを「証聖者」と訳している。そこから、近年では「証聖王」または「証聖者王」と表記する書籍も多い。
1013年、デーン人のデンマーク・ノルウェー王スヴェン1世の侵略を逃れ、幼くして母エマの故郷ノルマンディーの宮廷に亡命する。4半世紀をそこの修道士達と過ごし、ノルマンディーの風習を取り入れる。1041年、異父弟であるハーディカヌート(デンマーク・ノルウェー・イングランド王クヌートとエマの息子。スヴェン1世の孫にあたる)に招かれて共同統治者となった。ハーディカヌートの死後の1043年4月3日、ウィンチェスター寺院でイングランドの王として戴冠された。