スペイン語で読むアラゴン建国の祖ラミロ1世(1)

文字数 1,009文字

余がそなたに与えた課題はそろそろ出来上がっているか?
は、はい。ラミロ1世のパネル、途中まで翻訳しました。これがそのパネルです。写真を押すと作品集にも入れるようにしてあります。
おお!これが余の祖父ラミロ1世のお姿なのか。余が生まれる前に亡くなられた方だが、アラゴン王国の歴史はここから始まっている。
あの、1つ質問ですが、ラミロ2世はこのパネルがあるウエスカの修道院に長年住んでいたのですよね。
生きている時だけでなく、死後亡霊となってからもほとんどの時を修道院で過ごした。修道院という場所は静かで清らかで、亡霊が暮らすのに最適な場所となっている。
それだけ長くあの修道院にいたのに、どうしてパネルを見て、初めてのように感激しているのですか?亡霊が本を読んだりパソコン操作ができないというのはわかります。でも壁にあるパネルならいつでも見られるではないですか。
そなたは亡霊についてまだまだ知識が足りない。修道院は余が住んでいた時からあるものだが、パネルができたのはずっと後の時代である。亡霊は自分の知らない時代に作られた物はたとえ目の前にあっても認識することはできない。
そうなんですか?
時間がないから、さっそくスペイン語のセリフに入る。読者にわかりやすいように、青色のセリフはスペイン語で、ピンクのセリフは日本語にする。スペイン語のわかる読者はぜひピンクの部分を読まないで挑戦して欲しい。
RAMIROⅠ

Primer rey de la casa real aragones.

ラミロ1世

アラゴン王家の初代王である。

Aragón era un reino de escaso desarrollo territorial y rodeado por entidades políticas mucho más potentesque él.
アラゴン領土内で耕作に適した土地は狭く、またたくさんの別の国に囲まれていた。
La habilidad de este primer rey permitió que se mantuviera la identidad del mismo, que aumentase su territorio y que se fortaleciera militarmente.
この初代の王の巧みな技が王国の領土を保ち、さらに広げて軍隊を強化することを可能にした。
今日は時間がないからここまでにします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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