ブルターニュ公ジャン5世(4)

文字数 889文字

ブルターニュ公ジャン5世についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
1420年7月、リッシュモンも捕虜身分のままながら解放を許可され、ブルターニュへ帰還して釈放されたばかりのジャン5世と再会した。
ジャン5世とリッシュモンが無事再会できてよかったです。
その後リッシュモンはまたイングランドで虜囚として過ごすが、ジャン5世は1421年にフランスと同盟を締結、関係強化のため王太子がリシャールにエタンプ伯領を与え、甥のアランソン公ジャン2世とオルレアン公の娘ジャンヌとの政略結婚も結ばれた。これに対するイングランドの抗議を無視したが、フランスからも信用されず翌1422年にラ・ロシェルを占領される羽目になった。
相変わらずブルターニュの立場は複雑ですね。
1422年にヘンリー5世が死去、即位したヘンリー6世の摂政ベッドフォード公ジョンからの交渉を受けると、翌1423年にイングランドへ寝返った。
え、今度はイングランド側につくのですか?
しかし、今度はフランス側からシャルル7世の姑ヨランド・ダラゴンがジャン5世に接触、善良公も交えた会議で1424年、三者で休戦協定が結ばれた。
ヨランド・ダラゴンは私の娘ビオランテです。
ヨランド・ダラゴンはフアン1世に全く似ていない。
ヨランドは更にブルターニュとの関係を深めたいため、同年にイングランドから脱走したリッシュモンを大元帥に推薦、ジャン5世も後押しした結果、1425年3月にリッシュモンは大元帥に就任、ジャン5世も10月にシャルル7世と同盟を結びブルターニュはフランスへ復帰した。
ヨランド・ダラゴンはフランスの政治にかなり口出ししていますね。
ところが、1426年にサン・ジャム・ド・ブーヴロン包囲に失敗、イングランド軍が報復に出てブルターニュを侵略すると、またもやイングランドへ鞍替えした。
ブルターニュは侵略されやすい場所にあるから、立場が難しくなりますね。
リッシュモンも1427年にシャルル7世の寵臣ジェルジュ・ド・ラ・トレモイユとの政争に敗れ宮廷から追放、フランスとブルターニュの関係は途切れた。
フランスの宮廷は争いばかりですね。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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