エドワード懺悔王(2)

文字数 890文字

エドワード懺悔王についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
1045年に結婚した妻エディスの父であるウェセックス伯ゴドウィンの勢力に対抗するため、ノルマン人を教会と国家の高い地位につかせ勢力の均衡を図った。ロバート・オブ・ジュミジエールをカンタベリー大司教に据えたことなどが挙げられる。
エドワード懺悔王の時代にノルマン人が高い地位についていたことで、後にウィリアム1世のノルマン朝の支配もうまくいったのですね。
ゴドウィンはエドワードを王に推戴したのであるが、エディスとは形式として婚姻関係を結んだにすぎず、エドワード自身は修道士としての純潔にこだわったため、跡継ぎをもうけることはなかった。
エドワード懺悔王が修道士としての純潔にこだわって跡継ぎを残さなかったということが、イングランド、そしてイギリスの歴史を大きく変えています。
アラゴン王のラミロ2世はエドワード懺悔王とは逆に修道士としての純潔の誓いを捨てて後継者を残しています。ラミロ2世は反乱を起こした貴族を処刑し、結婚して娘をもうけています。同じキリスト教徒の貴族を騙して殺し、純潔の誓いを破ったことはラミロ2世を苦しめました。でも結果としてアラゴン王国を守って歴史の流れを変えているのです。
我々アラゴン王は皆ラミロ2世の血を引いている。
アラゴン王家の直系の血は私の弟マルティンで途絶えました。でも私の娘ヨランドはフランスのアンジュー家に嫁ぎ、孫のマリーがシャルル7世の王妃になっています。
ヨランド・ダラゴンはあらゆる手段を使ってシャルル7世をフランス国王に即位させました。ラミロ2世の子孫はアラゴンだけでなくフランスの歴史も変えています。
修道士として生きた王が後継者を残したかどうかの違いで、その時代だけでなく後の時代の歴史まで大きく変えてしまうのですね。
1051年にマーシアやノーサンブリアの伯と共同し、ゴドウィンを宮廷から追放することに成功したが、翌年にゴドウィンと息子ハロルド・ゴドウィンソン(後のハロルド2世)は亡命地から帰還し、逆にノルマン人の有力者を追放することになった。
複雑な争いが続いたようです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色