ブルターニュ公ジャン5世(1)

文字数 989文字

ブルターニュ公ジャン5世について紹介します。作品集は下の画像から入ってください。
ジャン5世(1389年ー1442年)はブルターニュ公及びモンフォール伯(在位1399年ー1442年)。ジャン4世とナバラ王カルロス2世の娘ジャンヌ・ド・ナヴァールの嫡男。賢明公。名高いリッシュモン元帥ことアルテュール3世とリシャール・デタンプの兄。
トラブルメーカーが多いブルターニュの人間で賢明公というあだ名がついているということは、かなりまともな人間だったのか。
ヴァンヌのエルミーヌ城で誕生。1399年、10歳で父が死去するが、父はかつての政敵であるオリヴィエ・ド・クリッソンを子供達の後見に指名していた。
10歳で父を失うというのはかなり大変ですね。
クリッソンは後見役を忠実に果たし、フランス王シャルル6世の支持を得て、同年末に継承権を主張しようとしていたブルゴーニュ公フィリップ2世(豪胆公)や娘マルグリットの婿ジャン1世・ド・シャティヨンなどを抑え、ジャン5世を無事にブルターニュ公位につけた。
この時のクリッソンの態度は立派だと思います。
そしてシャルル6世とイザボー・ド・バヴィエールの間に生まれたジャンヌ・ド・フランスと結婚させ、ブルゴーニュ公を共同の後見人とした。
この時のクリッソンは本当によくいろいろ考えています。
同時期にイングランド王族ヘンリー・オブ・ボリングブルック(後のイングランド王ヘンリー4世)が従兄弟であるリチャード2世によって追放され、父によってナントに保護されている際に、母ジャンヌはボリンブルックに篭絡されたとされる。
追放されて亡命しているような身で世話になっているジャン4世の妻ジャンヌに近付いたとしたら、最低の男ですね。
余の妹アンはリチャード2世の王妃だった。子供は生まれなかったが2人は仲睦まじかったと聞いている。義弟のリチャード2世を落として王位を奪ったヘンリー4世には恨みがある。
1399年に父が死去した後、母はイングランド王に即位したヘンリー4世と1403年に再婚してイングランドに渡った。クリッソンはシャルル6世と相談して、ジャン5世とその弟3人をイングランドに連れ去られないように手を打った。ジャン5世は兄弟と共に豪胆公に引き取られフランス宮廷で育った。
ジャン5世と彼の兄弟は子供の頃何度も危険な目にあって、その度にクリッソンに助けられていたのですね。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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