レオ10世(3)

文字数 913文字

レオ10世についての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
レオ10世が教皇として業績を残すのは、政治の面ではなく、文化の面であった。前教皇が着手したサン・ピエトロ大聖堂の建設を引き継ぎ、ミケランジェロ、ラファエロらの芸術家のパトロンとなり、ローマを中心とするルネサンス文化は最盛期を迎えた。教皇戴冠式の際に建てられた仮説凱旋門には「かつてウェヌス(アレクサンデル6世)が支配し、その後マルス(ユリウス2世)が治め、今やミネルヴァ(レオ10世)の時代が来らん」という銘文が掲げられた。
私も不真面目王などというあだ名ではなく、芸術家のパトロンとして有名になりたかったです。
聖堂や広場、洗礼堂の修復を行い、前教皇に続きラファエロを贔屓にし、自らの肖像画やシスティーナ礼拝堂の壁掛け、バチカン宮殿回廊の天井画・壁画などを制作させた。ラファエロが若くして亡くなったときは非常に悲しんだ。
システィーナ礼拝堂やバチカン宮殿が今のようになったのはユリウス2世やレオ10世のおかげでもあります。
ミケランジェロとは幼いころから共に過ごした仲であるが、芸術家の気難しい性格を敬遠してローマから遠ざけ、フィレンツェでサン・ロレンツォ教会(メディチ家の礼拝堂など)の仕事を行わせた。
レオ10世とミケランジェロは仲はあんまりよくなかったようです。
1517年にサン・ピエトロ大聖堂建設資金のためにドイツでの贖宥状(俗に言う「免罪符」)の販売を認めたことが、ルターによる宗教改革の直接のきっかけになった。また、行列や宴会など、とにかく贅沢が好きで湯水のように浪費を続けた。享楽に満ちた聖都ローマはルターに「新しきバビロン」と非難された。教皇庁には未曽有の財政破綻が起こり、「レオ10世は3代の教皇の収入を1人で食いつぶした。先代ユリウス2世の蓄えた財産と、レオ10世自身の収入と、次の教皇の分の3人分を」とも言われた。
確かにレオ10世は浪費をして財政破綻を招き、また贖宥状を発行してルターに批判され、宗教改革の直接のきっかけを作ってしまいました。でも、批判をしたルターの考えがすべて正しいというわけでもなく、極端な考えもあり、混乱や虐殺を招いています。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色