ジョルダーノ・ブルーノ(1)

文字数 951文字

ジョルダーノ・ブルーノについてです。作品集は下の画像から入って下さい。
ジョルダーノ・ブルーノ(1548年ー1600年)は、イタリア出身の哲学者、ドミニコ会の修道士。
1548年にナポリ王国のノーラ(現在のイタリア・カンパニア州)で生まれた。もともとはフィリッポ・ブルーノという名前であり、父ジョヴァンニ・ブルーノは兵士であった。
南イタリアのノラはハンニバルのポエニ戦争で何度も名前が出ているので、紀元前の当時は南イタリアの重要な都市だったのだと思います。
1562年、14歳の時ナポリに移り、ナポリ大学で学んだ。1565年、17歳でドミニコ会に入会、ジョルダーノを名乗った。1572年に司祭に叙階され、1575年にはトマス・アクィナスおよびペトルス・ロンバルドゥスについての論文によって神学博士となった。
当時はわけありの子供が修道院に入れられたり、裕福でない家の子が勉強を続けるために自ら進んで修道会に入るというのはよくあることでした。
僕は7歳の時に親の都合で修道院にある孤児院に入れられ、そこで15歳になるまで過ごしました。
ブルーノがトマス・アクィナスへ向けた尊敬は生涯にわたるものであったが、ナポリ時代にすでに独自の思想を育み始めていた。エラスムス、偽ディオニシウス・アレオパギタ、ニコラウス・クザーヌス、ライムンドゥス・ルルスなどの神学者たち、プラトンおよび新プラトン主義(プロティノス、ポルピュリオス、イアンブリコス、プロクロスなど)やエピクロス主義(とくにルクレティウス)やピュタゴラス主義やセネカといった古代哲学、さらにはヘルメス主義、アヴィケブロンやクレスカスなどのユダヤ人哲学者の思想やカバラ、アヴェロエスはじめアラビア思想、フィレンツェ・プラトン主義(マルシリオ・フィチーノ、ピコ・デラ・ミランドラ)というように、ブルーノの哲学思想の源泉は多岐にわたっている。後年は一貫して批判し続けるアリストテレスについても、ナポリ時代に熱心に研究し、多くのことを学んだ。
ドミニコ会の修道院にいる時にこれだけの本を読んだということは凄いことだと思います。
修道院の図書館というのは意外とキリスト教には直接関係のない古代ギリシャ、ローマの哲学書やイスラム教徒、ユダヤ教徒の学者の本が置いてあったりもします。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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