ナバラの王位継承(2)

文字数 1,257文字

ナバラの王位継承についての続きです。作品集には下の画像から入ってください。
この肖像画はナバラ女王ブランカ1世とアラゴン王フアン2世の末娘レオノール(1426ー1479)です。説明部分はラミロ2世に読んでもらいます。
1427年8月9日にパンプローナの議会において、レオノールは女王ブランカと兄であるビアナ公カルロスの相続人として承認された。
パンプローナはナバラ王国の首都でした。
1436年にフォワ伯ガストン4世と結婚し、以下の子をもうけた。
この時レオノールは10歳なので、かなり若いです。
ガストン(1444ー1470)ビアナ公。フランス王シャルル7世の娘マドレーヌと結婚。2人の子フランソワ(フランシスコ)とカトリーヌ(カタリナ)がナバラ王位を継承した。
シャルル7世の王妃マリーが私の娘ビオランテの娘なので、マドレーヌは私の曾孫になり、ナバラ王位を継承した2人の子にも私の血が流れています。
ピエール(1449ー1490)枢機卿、アルル司教。
ジャン(1450ー1500)ナルボンヌ子爵。フランスの将軍ガストン・ド・フォワ、アラゴン王フェルナンド2世(レオノールの異母弟)の2度目の妃ジェルメーヌの父。
このジャンが王位継承権を主張してナバラに内乱を起こしています。
そして娘はフェルナンド2世の2度目の妃ジェルメーヌ、父娘そろって強欲です。
ジャック(1455ー1500)コルテス伯。

マリー(1452ー1497)モンフェッラート侯グリエルモ8世と結婚。

ジャンヌ(1454ー1476)アルマニャック伯ジャン5世と結婚。

カトリーヌ(1455ー?)ケンダル(カンダル)伯ガストン2世・ド・フォワと結婚。ハンガリーとボヘミアの王ウラースロー2世の妃アンヌの母。

マルグリット(1458ー1486)ブルターニュ公フランソワ2世と結婚。ブルターニュ女公・フランス王妃アンヌの母

イザベル(1462ー?)ギー・ド・ポンスと結婚。

エレオノール

アンヌ

随分多いですね。
しかもマルグリットの娘アンヌはシャルル8世とルイ12世、2人のフランス王と結婚していて歴史に大きく関わっています。
父フアン2世が1479年1月20日、77歳で死去した後にナバラ女王となったが、わずか3週間あまり後の2月12日に自身も53歳で死去した。王位は早世した長男ビアナ公ガストンの息子フランシスコ・フェボが継承した。
結局フアン2世は死ぬまでナバラの王冠を手放さなかったのですね。
フアン2世の方が先に亡くなっているから、ナバラ王位はレオノールとその孫に引き継がれましたが、もしレオノールの方が先に亡くなったらフアン2世の子フェルナンド2世がアラゴンとナバラの両方の王位を継ぐことになったのでしょうか?
きっとそうなっていたと思います。後妻のファナ・エンリケスはそれを望んでいて、フアン2世は娘のブランカを殺しているのですから。
後妻とか継母って怖いです。
本当にそうです!私も2番目の王妃とその寵臣に宮廷を牛耳られ、王国の財政を傾かせて不真面目王と呼ばれるようになってしまいました。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色