モンソンからバルセロナへ
文字数 1,130文字
余は生きている時はアラゴンへ行ったことは1度もなかったが、母上から話は聞いていた。母上は父上と結婚する時には大勢の侍女や宮廷の騎士、吟遊詩人などを連れてシチリアへ入城したと聞いている。そのアラゴンのイメージとこの景色はどうも結びつかない。
今回のスペイン旅行はバルセロナ、サラゴサ、ウエスカ、モンソン、バルセロナと移動しました。最初はサラゴサ旧市街あたりから徐々に中世、ルネサンスの世界にタイムスリップしていてそれはモンソンまで続いていました。でも最後、リェイダからバルセロナに戻る時のAVEでいきなり現代に連れ戻されました。
モンソンからリェイダへ行くローカル電車はモンソンから乗った人は10人もいなくて車内はガラガラでした。それがリェイダからバルセロナへ行くAVEは日曜日ということもあってか、マドリッドからバルセロナまでのAVEは車両が30くらいつながっていて、ほぼ満席だったのです!
そうですね、ウエスカやモンソンであれほど身近にいた亡霊の方々、リェイダに到着したあたりから感じなくなりました。というか、私はリェイダの駅で、自分の乗る車両が28号車だったので、28車両分の距離をスーツケース押しながら走りました。亡霊の方々がいるかどうか、考える余裕はなかったです。