エンリケ2世(2)
文字数 1,322文字
エンリケ2世は内戦の際にフランスの支援を受けたことから、百年戦争ではフランスを支援して1372年にはラ・ロシェルの海戦でイングランド海軍と戦い、これに大勝している。また、アラゴン王国とも婚姻関係を結んでその親睦を深めるなど、後のスペイン王国誕生の基礎を築き上げた。
アラゴン王国との婚姻関係というのはエンリケ2世の長男フアン1世(1358ー1390)がアラゴン王ペドロ4世の王女レオノールと1375年に結婚したことです。2人の間に生まれたフェルナンド1世が後に『カスペの妥協』でアラゴン王に選ばれました。
エンリケ2世は協力した貴族・聖職者に多くの領地を与えたが、結果国内の貴族勢力が増大した。また王位を簒奪したが故に自己を正当化する必要があり、ペドロ1世は記録を残す聖職者とは不仲だったこともあって、同時代の記録では贔屓目に見られていたと考えられる。