亡霊はコメディと相性がいいのか?
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余は自分がコメディに向いているとは全く思っていない。生きている時は40代後半まで修道士としてまじめに生き、王になってからは『ウエスカの鐘』の粛清を行い、怖れられてきた。余の人生に笑いの入る余地はない。
亡霊は特定の人間にしか見えないし、生きている人間とは感覚が違うから、そのズレが笑いになります。特にラミロ2世は長い間修道院に暮らしていたから、空気を読むとか人に合わせるということが全くできない。その超天然なところ、コメディの主人公としてピッタリです。